曽我どんの傘焼き H20.7.20 |
鹿児島夏の風物詩『曽我どんの傘焼き』が、今年も甲突川河畔、維新ふるさと館裏で行われました。
傘焼きに先立ち13日には傘開き行事、19日には前夜祭が行われ、多くの市民でにぎわいました。 曽我どんの傘焼きは、曽我兄弟が親の仇を討つ時に、傘を松明代わりにして夜討ちした故事に由来する鹿児島3大行事のひとつです。 薩摩藩では、それを郷中教育に取り入れ、「親に対する孝」を教える教材としてきました。 |
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傘開き行事で、傘を広げ天日干しする子供達 | |
傘焼きで使用する和傘は、最近では入手が難しく、市民からの寄贈の他、主に岐阜市和傘振興会の御厚意により提供してもらっていますが、今年は他に、愛媛県の兵頭様より寄贈がありました。 兵頭様の亡きお父様が和傘職人でその遺品が数点残っているのだが、虫食いと腐敗が酷く保管に耐えられないとのこと。 そこで、この傘焼きで燃やす事により供養にもなるのではないかと送られてきました。 兵頭様の親に対する孝と言うものが文面より伝わってきました。 |
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前夜祭では、リバーサイドコンサートの他、市内の高校生等による和傘を使用したオブジェが展示され、幻想的な雰囲気をかもし出していました。 | |
傘焼きに先立ち、薩摩琵琶弾奏・剣舞・剣詩舞道・薬丸野太刀自顕流の披露 |
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約50名の白い締め込み姿のニセ、稚児達が高さ7mの傘のやぐらの周りを回りながら、火を放つと、漆黒の夜空に高々と炎が立ち上ります。 辺りには一気に熱風が押し寄せ、火の粉も降り注ぐ中、ニセや稚児等はさらに傘を火の中へと投じていました。 |
29年度は台風のため中止